二分脊椎症  臼蓋形成不全症

出生時に母親が大量の出血をし、難産であった。出生の際に脊髄が飛び出てしまったため、緊急に手術を行ったがそのことが原因で歩行困難となり、日常生活に大きく支障をきたす様になった。下半身の感覚麻痺等も後遺症として残ったため、小学生の時に足に装具を作った。その後、病状は悪化の一途をたどった。膀胱機能障害も起き、人工カテーテル処置が必要であった。感覚麻痺が強く下半身は冷たくなり血の気がなく、一度座ってしまうと自力で立ち上がることは困難を極めた。食事、着替え等の日常生活についての些細な動作でさえも介助を必要とした。装具を付けての歩行も困難を極め、座位も保持も困難な状態であった。障害者雇用で就労するものの、長続きせず、ある時、自分も障害年金に該当するのではないかと思い問い合わせをしたとのことであった。誕生時の病院にカルテがなかった等、どの様に申請をしたら良いのかと相談であった。20歳の時に受診があったため、遡及を含めての申請を提案。遡及が通るとは思っていなかったとのことで、大変驚かれ、喜んで頂けた。

認定:遡及  障害基礎年金1級