脳外傷性後遺症高次脳機能障害
交通事故により救急搬送された。この事故により高次脳機能障害となったが、事故後、暫くに間、高次脳機能障害に気づくことはなかった。事故後、気分の落ち込みや感情をコントロールできない、物忘れなどがひどく働けない状態が続き、医師から精神科受診を勧められた。精神科の医師が、器質性精神障害とともに高次脳機能障害であると診断した。特に短期記憶ができなくなり、一部記憶を失った部分はあるものの昔のことは覚えている記憶も多くあったが、今、何の話をしていたのかなどがわからなくなってしまう状態であった。今日が何月何日であるか、今、何時であるかなどの感覚も持てなくなっていた。知らない道に行くと迷ってしまうなど、家族の者が目を離せない状態であった。金融機関へ行ったとしても、暗証番号を覚えることが出来ずロックがかかってしまうことも度重なった。覚えるようとメモを取ったとしてもメモに書いたことすら忘れてしまうなど、障害年金を進める上でも難航した。初診日の証明となる書類、診断書等、すべて当事務所が委任状により進めていくといった状態であった。遡及の2級が届き、本人、大変喜んでいた。
認定:遡及 障害厚生年金2級+障害基礎年金2級